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藤崎彩織、「ふたご」生き辛い人生

大人気バンドのSEKAI NO OWARIでピアニストを務めている藤崎彩織Saori)さんが小説を書いたらしい。

SEKAI NO OWARI自体は割と好きでよく聴いていたし、メンバー全員が個性的で才能溢れる人たちであることは知っていたから、この小説を書いたということを聞いても正直あまり驚きはしなかった。

 

 


ふたご (文春e-book)

 

どんな内容なのか?

話の内容は主に、SEKAI NO OWARIというバンドが結成されるまでのバンドメンバーの物語であると言えるだろう。

その物語には、幼少期に過ごしたそれぞれの苦悩や葛藤の壮絶な日々がリアルに描かれていた。

あくまでもフィクションであると思われるが、話の本質の部分は、もしかしたら実体験をリアルに描いていたのかもしれません。

周りに翻弄され、人間関係に悩まされ、何をしても上手くいかない主人公の人生がこの一冊には詰め込まれていました。

 

生きることとは

人生を生きていると、誰しもが人と関わることを避けずにはいられない。

しかし、この物語に出てくる主人公の夏子と幼馴染の月島は、人間関係というものが不得意であった。

僕自身何度か人がこう言っていたことを聞いたことがあります。「人間関係が苦手な人は、人生を損している」と。

僕はこの言葉を聞いて、素直に納得しました。そりゃ人間関係が円滑に何の障害もなくスムーズにいけるのであれば、世渡り上手になれるに決まっているじゃないですか。

 

僕自身もあまり人間関係が得意な方ではありません。しかし、別にこの言葉を聞いても特に嫌な気持ちにもなりませんし、そんなことはわかりきっていることなんです。

この小説に出てくる夏子と月島は、どちらも似たような顔を持っていながら、全く違う人間なのです。そして、人と関われない2人は、2人だからこそ助け合えるのです。

人脈がある人には、たくさんの助けてくれる人がいるでしょう。しかし、それはそれであり、逆に言えば、夏子や月島のような関係にはなれないのである。

 

生きることは、結構難しいことなのかもしれません。

やりたいことをしても上手くいかない

助けを求めることが出来ない

でも、諦めたくはない。

簡単な人生を生きている人なんてこの世に一人もいないのである。

 

最後に

あえて最後に批評的なことを言うと、この小説事態にあまりにも私情が多かったと感じられました。しかし、それはSEKAI NO OWARIというバンドを知っているということをあえてマイナスのイメージとするならば、この小説は良いものであったとも感じました。

面白い小説の主人公は、生きづらそうなくらいが丁度いいです。

 

 


ふたご [ 藤崎 彩織 ]

 

 

 


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