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石田衣良、「4TEEN」若気の至り

直木賞を受賞したこの小説は、4人の中学生の青春を描いた作品です。

 

 

どんな内容?

東京の月島を舞台とし、中学2年生の4人の少年たちが青春時代を友情や恋や性や病気などを体験し、大人になって行く姿を描いた作品です。

ナオト、ダイ、ジュン、テツロ―の4人の14歳が1年を通して15歳になるまでの青春を描いた作品になっています。

ただの甘酸っぱい青春の物語ではなく、14歳の少年たちが繰り広げる、思春期の大人の世界に足を踏み入れたい気持ちを存分に描いた少年たちの成長記録のようなものにも感じました。

 

青春とは?

青春の定義とは何なのだろうか?

青春と聞くと若い学生時代のことを思い出す人が多いのではないでしょうか?

若い頃に過ごした日々が青春であったことを大人になった時にしみじみと感じ、後に語り合うことも多いのではないだろうか。

ならば、青春とは和解学生の頃のことを言うのであろうか?

僕は違うと思っています。

青春とは、どれだけ年老いても訪れるものなのである。

若い頃に友情を分かち合い、恋をして性をを覚える。時には喧嘩をして暴力を振るってしまったり、病気にかかる事もあったかもしれない。

しかし、青春とは若かりし頃に体験した大人への階段的なものだけではないと思っている。

例えば、おじいちゃんやおばあちゃんが畑で野菜を育てている姿も青春だと思うし、両親が2人でお酒を飲んでいる姿も青春だと思う。

しっかりとした「青春」の定義があるのかもしれないが、固定概念に捉われない考えを持ってもいいならば、青春の捉え方はもっと広い範囲で使われてもいいのではないだろうか。

 

最後に

石田衣良さんの小説は、青少年を描いていることが多いので、若者の思春期特有の気持ちが詳細に描かれていて、かなり共感できることが多い印象を受けます。

読みやすくて分かりやすいので、読書初心者にもおすすめの作家です!

以前他の作品も紹介したので、そちらもよければ読んでみてください。

 

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