歌野晶午、「葉桜の季節に君を想うということ」小説の面白さ
ミステリーの賞を総なめにしたらしいこの作品を今更ながらに読むことになったのは、なぜなのか、正直この作品を知りませんでした。
とにかく面白い事間違いないと思い読んでみました。
どんな内容なのか?
主人公の成瀬将虎は、自らを「何でもやってやろう屋」と称している。
初めは、私立探偵として時にはヤクザに入門したり、時にはパソコン教室の講師をしたり、時にはボディーガードをしたりと主人公の人生はまさに「何でもやってやろう屋」であった。
そんな時、主人公と同じフィットネスクラブに通う愛子にある調査を依頼される。
それを引き受けた将虎は、その調査をしていく中で麻宮さくらと出会う。
麻宮さくらとの出会いが将虎の運命を変え、そして、調査をしていく中で紐解かれる様々な真実が解き明かされていく。
作品の魅力は?
内容はミステリーに割とあるパターンではあるのだが、しっかりとしたミステリーでありながら、それにプラスで小説でしか表せない表現がとても魅力的であり、最後まで楽しめる作品となっています。
このようなしっかりとしたミステリーでありながら、プラスの要素がある作品が魅力であり、小説としての面白さがより一層引き立つのではないだろうか。
近年、面白い作品などは映画やドラマになるのがお決まりであるが、この作品は映像化は不可能であると思われます。
もし映像化するとしても、原作をそのまま映像化するのは絶対に出来ないと思います。
だから、無理に映像化することは避けていただきたいところではありますね。
最後に
非常に面白い!
色んな賞を取っているだけあって、期待以上の面白さでした。
歌野晶午さんの他の作品も読んでみたいと思います。
皆さんも是非読んでみてください。