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喜多川泰、「手紙屋~僕の就職活動を変えた十通の手紙~」言葉ではなく、文章でこそ伝わること

喜多川泰さんの小説はこれまでにもいくつか読んできたが、この小説を手に取った時、僕はこの小説は僕のためにあると思ってしまった。

表紙には「手紙屋」という大きな題名と共にサブタイトルとして「僕の就職活動を変えた十通の手紙」というふうに書かれていたのである。

 

 

僕自身が今、就職活動から離脱し、こうして文章を書いていることに対して、まだ頭の何処かで本当にこれで良いのかと葛藤をしている自分がいる。

周りの人達が次々に内定をもらっているのを見ていると、自分は変わった道を歩き始めていることを身に染みて感じる。

 

社会に出てやりたくもない仕事をやるのは嫌だとわがままのようなことを言っていることは自分自身でも分かっているつもりである。なんでも経験だとか、皆が皆やりたいことをやれる世の中ではないということも分かっている。

しかし、今の自分には文章を書きたいという強い意志があり、それを仕事に出来るかどうかはまだわからないが、いずれはそうしていきたいと強く思っている。

 

そんな時、僕はこの小説に出会ったのである。

物語に出てくる主人公は、今の僕と共通する部分が幾つかある。

就職活動に悩み、どのように将来を歩んで行けばいいのか分からない。

僕はなんとなく、「就職活動を変えた」というサブタイトルに惹かれて手に取ったのであったが、内容を読んでいく内に他人事のように思えなくなっていたのである。

物語の中で交わされる「手紙屋」と名乗る人物との十通の手紙の中で、主人公は「就職活動」だけでなく、人生の生き方を学んでいくのである。

僕はこの小説を読んで、一度、どんな会社でもいいから社会というものに触れるべきなのかもしれないと思いました。そして、今もその考えはまだ頭の中に残っています。

でも、小説を読む前と読んだ後では、少しだけ考え方が変わりました。

 

小説を読む前は、自分のやりたいことをやる事しか考えていなかったが、今は、自分のやりたいことをやる中で、どのようにすれば誰かのためになるのか、社会貢献が出来るのか、独りよがりにならず、他の誰かのために自分のやりたいことをしようと考えるようになりました。

 

働く事の意味を見つけるために、一生懸命になろうと思えました。

就職活動だけでなく、働くことを見つめ直したい人はこの本を手に取ってみてください。

喜多川泰さんは最高です