朗読ジャーニー 「詠む読む」 「不帰の初恋、海老名SA」 感想
「東京ラブストーリー」や「Mather」、「Woman」、最近で言うと「カルテット」や「anone」などのドラマの脚本家である坂元裕二さんの朗読を観てきました。
朗読を観に行くということ自体初めてのことで、どんな感じなのかワクワクしながら神奈川県の海老名まで行って来ました。
朗読の脚本を坂元裕二さんが書き、それを女優の満島ひかりさんとのんさんが朗読するというなんとも贅沢なキャスティングでした。
先に感想を言ってしまいますが……最高でした。
坂元裕二さんが描く物語の世界を満島ひかりさんとのんさんによって、文字では感じることのできなかった深い部分を感じることが出来ました。
坂元裕二さんの脚本は、切なさがとても繊細に描かれていて、その切ない物語を満島ひかりさんとのんさんの演技力によって、場面場面で色々な空気に変化をしていき、すっと物語の世界に引き込まれました。
どんな内容なのか?
原作では、男女の手紙でのやり取りを恋愛を交えて表現しているのですが、朗読をするにあたり、読み手である2人が女性ということもあり、坂元裕二さんが女の子2人の話に内容を少し変化させています。
しかし、話の大筋派同じであり、学生時代に始まった手紙のやり取りから大人になった2人のやり取りを不器用な恋愛模様で描いた作品になっています。
手紙やメールのみを描いた物語
朗読が行われたこの作品は、最初から最後までずっと、2人の手紙またはメールのやり取りしか描かれていません。なので、2人が物語の中で実際に会っている回数は少なく、会ったとしてもその際の状況を手紙で確認し合うだけで、実際にどのような状況でどのような感情なのかの詳細を描いていないである。
「あの時はこうだったね」とか、「あの時はどうして?」みたいな感じで、会った時のことは全て過去形で表現されている。
この世界観には、どのような意味があるのだろうか?
2人のやり取りをその場の状況を鮮明に描くのではなく、手紙やメールで後から報告し合う。僕はこのやり取りを見ていて、青春とはこういうことなのかなと思いました。
好きな人や気になる人を前にすると素直な気持ちが上手く前に出てこない。思春期の男女が面と向かって好きと言えない状況を手紙やメールを介することで直接言えない事も言えるようになる。なんだか懐かしさもある、そんな気持ちになりました。
満島ひかりとのん
今回朗読を観に行った理由として、坂元裕二さんのファンであり、朗読を行う作品が好きであったからなのですが、2人の朗読をしている姿、演技の迫力などを観て聴いて、好きになりました。
満島ひかりさんは、坂元裕二さんが脚本を務めたテレビドラマによく出ているので、知っていましたし、特に好きな女優さんの一人でした。
坂元裕二さんの切なさと儚さのある作品にここまでピタリと合った女優さんはいないのではないでしょうか。
そして、のんさん。
少し前「能年玲奈」として女優で活躍していた時は、知っていたのですが、最近になって色々とマルチな活躍をされていて、あまり素性を分かっていないのですが、朗読を観に行った感じですと、あの頃と変わらず、純粋な可愛さを持った女性という印象を朗読終わりのトークで改めて感じました。
満島ひかりさんの切なく儚い、でも強い意志を持った朗読。
のんさんの優しく包み込むような朗読。
2人の朗読が、坂元裕二さんの作る世界観と融合して、その場でしか体験できない物語を観て聴く事が出来たことはとても貴重な体験でした。
最後に
今回のこの「詠む読む」は、坂元裕二さんと満島ひかりさんが不定期で全国を巡る朗読の旅のようなものらしいので、次もまた観に行きたいと思いました。
ちなみに、会場に行くと、坂元裕二さんが会場前にいて、持っていた本にサインを書いて下さいました。
坂元さんにサインを書いてもらう時、なぜだか「のんさんのファンの方ですか?」と言われました(笑)
若い人も割と多かったので、そう思われてもしかたないかもしれませんが、僕は坂元裕二さんのファンです(笑)
是非皆さんも、次の朗読に行ってみてはいかがでしょうか?
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