義務教育に重要な「言葉のオノマトペ」
今の小学生は「言葉のオノマトペ」というものを知っているのだろうか。
僕が小学生の頃、授業で「言葉のオノマトペ」について学んだことは今でも覚えている。
「オノマトペ」とは、人が発する言葉を音や動きを音で表したもののことである。
言葉の持つ力というのは、良くも悪くも大きな影響力を持っている。人を褒めたり、慰めたり、怒ったり、言葉は人を幸せにすることが出来るが、同時に人を傷付けることも出来るのである。
その中で僕は最も覚えているのが「チクチク言葉」です。
人の心をチクチクと刺すような言葉は沢山ある。例:死ね、殺すぞ、うざい、きもい
僕は学生時代に喫茶店でアルバイトをしていました。そこでこんな体験をしました。
その喫茶店は小さいお店ではあったが、メニューが多く、覚えるのに少し時間が掛かりました。しかし、店長から「研修は3日間だけだから、それ以降は皆と同じような扱いをさせてもらうからね」と優しい顔で言われました。僕は不安ではあったが、店長の優しい顔を見て、なんとかやっていけそうだと、その時は思っていました。
しかし、それから3日間の研修が終わり、4日目のアルバイトの日を迎えた時のことです。
研修3日間という短い中で、自分なりに出来ることはやったつもりではあったが、まだ覚えきれていない部分も多く、先輩に何度か分からないことを教えてもらっていた時、僕は店長に呼ばれました。そして、こう言われたのである。
店長「お前、舐めてんのか? 研修3日間って言ったやろ、あ? 何のための研修やってん、時給一緒やぞ、メモ取ったんちゃうんか」
あの優しそうな店長は何処へ行ってしまったのか。僕はその瞬間から店長のことが怖くなってしまい、バイトの時間が苦痛で仕方なくなってしまったのである。
帰り道、先輩にこう言われました。
先輩「あの店長と合わへんかったら、早めにやめた方がいいで。俺ももう明日でやめるから」
理由は聞かなかったが、おそらく先輩もずっと我慢していたのではないかと僕は思っています。
僕はそれからしばらく働きましたが、やはり、職場の空気の悪さに耐え切れず、すぐにやめてしまいました。
僕の心に刻み込まれた店長の言葉は今でも忘れられません。
言葉は自分が思っていなくても、相手の心の奥深くまで刺さり、残り続けていくのです。
人の心は脆く、崩れやすいのです。
自分の発する言葉は自分で責任を持たなければならない。僕はそう思いました。
無責任な言葉は暴力になりうるのである。